高円寺百景 4thアルバム発売記念ライブ (初台 The DOORS, 05.08.07)
初台DOORSのキャパシティは決して大きくはないけれど、オール・スタンディングなら200名は軽く収まるだろう。その会場が、ほぼ立錐の余地がなくなるくらいなのだから、彼らの人気のほどが伺えるというものだ。かくいうわたしも、ファーストアルバムの頃からの大ファンなのだが、生の彼らを観るのはこの日が初めて。早い整理番号で会場に入り、いいポジションに陣取り、開演をどきどきしながら待った。
開演予定時間の7時を25分ほど過ぎて、ようやく5人のメンバーがステージ上に登場し、おもむろに演奏が始まる。この日のメンバーは、吉田達也(Vo、Ds)、坂元健吾(Vo、Ba)、金澤美也子(Vo、Key)、山本響子(Vo)、小森慶子(Sax、cl)で、近日発売される予定となっている4thアルバムのレコーディング・メンバーらしい。それぞれ高円寺百景以外にも活躍の場をもっている。
先のライブDVDとは人数もメンバーが異なるようだが、次々に超絶アバンギャルドな難曲を決めていくメンバーたち。この日のライブは、のレコ初記念なのだけれど、2部構成の第1部は過去のアルバムの曲ばかりが取り上げられていく。
20分程度の休憩を挟んで、第2部はばりばりの新曲のオンパレード。(新アルバムから全曲を演奏)観客に耳への馴染みがない曲ばかりだが、曲のこなれ度からいって、新曲の方が今のバンドに馴染んでいる感じがした。変拍子と激しいまでのユニゾンの嵐は、逆に曲が類型化しがちなものだが、新曲はどれも独特の個性と工夫があって、緊張感は終盤に向けて高まっていき、それが最後の最後まで持続した。
わたしの位置からは、る*しろうでお馴染みの金澤美也子のせわしなく激しいピアノと山本響子がやけに落ち着きはらった態度で繰り広げるオペラチックなボーカルという対照的な二人が並んで観えたのが面白かった。今の高円寺百景には、欠かせないふたつの要素に思えた。渋さ知らズからの小森慶子は、やや遠慮があるか。もっと前面に出ていい場面があったかもしれない。
(セットリスト)
[前半] 1. QUIDOM 2. VISSQAUELL 3. BECTTEM POLT 4. AVEDUMMA ~ RISSENDDO RRAIMB~ GREMBO ZAVIA 5. NIVRAYM 6. ARAMIDDA HORVA 7. SUNNA ZARIOKI
[後半] 7. ANGHERR SHISSPA 8. QUIVEM VRASTORR 9. RATTIMS FRIEZZ 10. GRAHBEM JORGAZZ 11. FETTIM PAILLU 12. MIBINGVAHRE 13. TZIIDALL RASZHISST 14. WAMMILICA IFFIROM 15,(短い曲、タイトル不明)~アンコール


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